尾道市における下水道管路の革新的調査
近年、尾道市では老朽化が進む下水道管路の適切な維持管理を目指し、NTTインフラネット株式会社と九電ドローンサービスが協力して新しい調査業務を実施しました。今回の調査では、ドローン技術と最新の3D計測システムを駆使し、従来の方法では難しかったデータ取得が可能となっています。
1. 調査の背景
尾道市の上下水道局は、老朽化が進行する下水道管路の状態を適切に把握し、計画的に点検・調査を行う必要があると認識していました。下水道管路やマンホール内部は作業環境が厳しく、安全面からも調査が難しい場合が多かったため、新たな技術による支援が求められるようになりました。
2. 調査方法
今回の調査は、西御所町地区にある直径1.2m、延長263mの下水道管路およびマンホールを対象として行われました。調査に用いられたのは、世界最小クラスの点検用ドローン「IBIS2」と、3Dレーザー計測システム「Hovermap」です。これにより、マンホールに立ち入ることなく高精度に腐食や亀裂、堆積物のデータを安全に収集できました。
IBIS2とHovermapの性能
- - IBIS2: 狭小空間での点検・計測に特化したドローンで、低光量や危険な環境でも安定した飛行が可能です。このドローンは、危険を最小限に抑えながら、鮮明な映像を提供します。
- - Hovermap: 従来手法では難しかった空間を可視化し、広範囲なインフラ設備から高精度なデータを取得できます。これにより、漏れや障害の特定が迅速に行え、維持管理の効率化に役立ちます。
3. 各者の役割
調査は尾道市上下水道局が主導し、NTTインフラネット株式会社が調査の受託者として企画・立案し、現場統括を行ったほか、劣化状況の評価、安全なドローン操作を九電ドローンサービス株式会社が担当しました。
4. 今後の展望
調査によって得られたデータは、尾道市の上下水道管路の形状や劣化状況について立体的かつ高精度な3Dモデルに変換されます。このモデルは、将来的に維持管理の高度化に役立ち、市民にとってより安全な上下水道環境を提供することを目指しています。これにより、尾道市は将来にわたって持続可能で安心・安全な社会を築くことに貢献していくでしょう。
まとめ
NTTインフラネット株式会社は1999年に設立され、地下通信設備の維持管理を行うことで、社会インフラの充実や安全性向上に努めています。尾道市における下水道管路の調査は、新技術の積極的な活用例であり、今後の維持管理において重要な成果を上げることが期待されます。本件についての問い合わせは、NTTインフラネット株式会社中国事業部まで。