神の島、宮島で新たに誕生した「みやじまの塩」の魅力とは

宮島に新しい風を吹かす「みやじまの塩」

2024年7月、世界遺産として知られる美しい島、宮島で新たな製塩事業がスタートしました。株式会社フレイムが手がける「みやじまの塩」は、純粋な宮島の海水だけを原材料とし、島内で製造されます。このプロジェクトを率いるのは、代表取締役の川本修氏。製塩技術の習得から製造工程の確立まで、彼はすべてに情熱を注いでいます。

「宮島の海水を使用し、ここで製塩することには大きな意義があります」と川本氏は語ります。彼は、地元の自然と文化を saltという形で現代に伝えていくことに強い想いを持っています。その思いを支えるのは、長い歴史を持つ宮島の文化です。

塩の文化と伝統

宮島には古来より海水を汲む「潮汲み」の習慣が根付いており、海水から生まれる塩は地域の文化を繋ぐ重要な要素です。「みやじまの塩」はこの伝統を現代に生かすと同時に、食とライフスタイルの側面から再解釈して展開されています。この新たな特産品は、訪れる人々に宮島の美しい自然と文化を五感で体感してもらうための新しい試みです。

様々な商品展開

2025年10月には、食の「みやじまの塩」をリブランディングし、さらなる商品ラインを展開することが決まっています。新たに加わるのは、粉塩（パウダータイプ）とフレークタイプの平塩。粉塩は豊かな旨味と甘みが引き立つさらりとした口溶けが特徴で、フレークタイプはザクザクとした食感とまろやかさがあります。これらは食べるお守りとしても人気が高まりそうです。

さらに、ライフスタイルをテーマにした新シリーズ「いつくし御塩（みしお）」も展開予定です。このシリーズは、宮島の神々をモチーフにしたお清めスプレーや、浄化塩など、心をクリアに保つためのアイテムが揃います。特に、満月と新月の日に製塩された特別な塩は、心の浄化や再生をテーマにしています。

宮島の伝統工芸とコラボレーション

「みやじまの塩」の魅力は、特産品としての位置付けだけでなく、広島の伝統工芸とも融合しています。年末限定で販売される「盛り塩セット」は、地元の工芸品である宮島御砂焼の窯元やろくろ細工の技術を融合させた特別な商品です。これは、宮島の文化と伝統を一体化した新たな試みであり、地元の人々と観光客にとっても特別な贈り物になるでしょう。