西日本初の防災拠点としての再生プロジェクト
広島市中区八丁堀に位置する築46年のビルが、国土交通省認定のプロジェクトとして「HATCH 八丁堀 バリューアップ改修事業」として生まれ変わります。この取り組みは、西日本初の「中小ビルのバリューアップ改修投資促進モデル調査事業」に採択されたもので、2025年7月からの着工が予定されています。
このビルは、1979年に築造されたRC造4階建ての建物で、空調や照明、断熱性が陳腐化しており、耐震性能も不足していました。全てのテナントが退去する事態となったこの場所が、新たなビジネス拠点に生まれ変わることが期待されています。
地域活性化の鍵
八丁堀エリアは商業やオフィスが集積する地点でありながら、老朽化したビルが多く存在しています。これが地域全体の活力を低下させる一因とされています。この状況に対して、メタ不動産は「ビルのお医者さん」として地域の安全性を高め、経済価値の再生を図る事例を示します。
具体的な改修内容
改修事業の主なポイントは以下の通りです。
1.
耐震性能の向上
- 新耐震基準に適合するように補強し、震度6強の地震にも対応できる強固な構造を実現します。これにより、災害時の復旧時間を72時間から24時間に短縮します。
2.
省エネ化の推進
- 高効率の空調やLED照明の導入により、電力使用を35%削減し、CO₂排出量も大幅に削減します。これによって、年間約180万円の光熱費を節約可能です。
3.
地域防災拠点化の推進
- 共用部分に常設の非常用電源を設置し、屋上には一時避難スペースを確保して、災害時には地域住民や行政と連携できるハブとして機能します。
4.
地域経済の活性化
- 3・4階を分割し、スタートアップや小規模企業の入居を促進。さらなる生産性向上を目指すDXツール導入率を100%とする目標も掲げています。
持続可能な街づくりと地域貢献
本プロジェクトは単なるビルの再生にとどまらず、地域貢献をも視野に入れたものであり、広島の中心部における老朽化したビルの再生モデルとして期待されています。耐震性や防災機能の向上は周辺地域の安全性を高め、企業誘致や雇用の創出にもつながる見込みです。
ビルのお医者さんの独自性
「ビルのお医者さん」という取り組みは、老朽化したビルに対し、症状の診断から治療、さらには予防策までを一つの流れで実施します。これにより、ビルの資産価値を持続可能に保つことができ、地域の安心安全な環境を守ることが可能です。
SDGsへの取り組み
メタ不動産は、SDGsへの積極的な取り組みを実施しており、エネルギー効率化や環境負荷の低減を推進しています。また、地域の防災力を高める機能を提供し、持続可能な社会実現に寄与するビジョンを掲げています。
これからの広島の中心地に、地域の活力と安全を創出する新たな拠点の誕生に大いに期待が寄せられています。改修完成後の姿が楽しみです!