広島市が女性の社会進出を支援する「まちの広作室 in ひろしま」の開催

広島市で行われた女性のためのクリエイティブイベント

2025年11月20日、広島市内で開催された「まちの広作室 in ひろしま」は、アドビ株式会社とデジタルハリウッドSTUDIO広島が共同で行ったデザインワークショップです。このイベントは、特に若い女性が抱える社会でのジェンダー・ギャップを解消し、彼女たちのクリエイティブな才能を引き出すことを目的としている点が注目されました。

広島の現状とイベントの意義

広島県は、全国的にみても転出超過が深刻な問題となっています。特に、若い世代が大学進学や就職を機に地方を離れることで、労働力の減少や高齢化が進行しています。この背景には、男女間の不平等が絡んでおり、女性の社会進出促進は広島の持続可能な発展に欠かせないテーマとなっています。そこで、「まちの広作室」は、地域における女性の活躍を応援するために企画されました。

ワークショップの内容

当日は、55名の女性が参加し、アドビのツール「Adobe Express」を用いたデザイン講座を受講。参加者は、広島の企業や団体のSNS用画像を制作することで実践的な経験を積むことができました。SNS画像制作では、各団体の要望を反映させつつ、クリエイティブな発想を活かす場面が多く見られました。これにより、参加者たちには働く自信と新たなキャリアのきっかけが提供されたのです。

デジタルハリウッドSTUDIO広島のオーナー、久保田涼子氏は「地域のクリエイターとして女性の活躍を応援したい」とコメントしており、このイベントの重要性を強調しています。彼女自身も広島出身であり、地域に根ざした取り組みを通じて女性たちに新たな道を示すことに情熱を注いでいます。

参加者の反応と成果

ワークショップの終わりには、参加者たちが制作したSNS画像の発表会が行われました。多くの参加者からは「短い時間で高品質のデザインができるとは思わなかった」「自分にはクリエイティブなスキルはないと思っていたが、今後はデザインに挑戦してみたい」といった感想が寄せられました。これにより、彼女たちのクリエイティビティが開花した瞬間を共有したいという希望が感じられました。

参加団体とSNS更新予定

当日、制作されたSNS画像は、参加した各団体の公式Instagramアカウントにて11月22日以降、順次公開される予定です。地域の魅力を発信する重要なツールとして、これらの画像がどのように活用されていくのか注目が集まります。

今後の展望

アドビは今後も全国各地で「まちの広作室」を開催し、地域企業が抱えるデザイン課題の解決を目指します。クリエイティブな表現を通じてさらに多くの人々にチャンスを提供し、社会全体の活性化に寄与していくことを目指しています。

デジタルハリウッドSTUDIO広島は、女性や主婦たちがWebデザインやグラフィックデザインを学べる機会を提供し、このような取り組みを通じて地域社会に新たな価値を創出しています。今後のさらなる活躍が期待されます。