日本画家・王培の新作展「天辺」に寄せて
銀座のナカジマアートで、日本画家・王培(わん・ぺい)の新作展「天辺」が開催されます。この展覧会は、彼女が母としての視点から子どもたちの姿を描くという新たなテーマを持っています。
王培は、中国の山奥で生まれ育った子どもたち、特に少数民族の少女たちの誇り高い姿を情熱を持って取り上げてきました。彼女自身が日本に移り住んで20年以上、母国を離れた思いから、彼女の作品には自己の不安や葛藤が絶えず反映されています。中でも、2019年に母となったことで、子どもたちを見つめる目が一層深まりました。彼女は、愛らしい仕草やあどけない表情の中に秘められた凛とした気高さや、時折漂う寂しさ、幸福感を絵に落とし込み、観る者に深い感動を伝えようとしています。
「天辺」とは
展覧会のタイトル「天辺」は、青い空の色を基調とした作品が多く展示されることを意味しています。これは、空の広がりや自由さ、そしてそこに込めた希望を象徴しています。王培は、子どもたちを描くことで自らの人間理解が深まると語ります。子どもたちの感受性豊かな世界は、大人にも新しい視点を与えてくれるものです。
この新作展では、子どもたちの絵を通して描かれるさまざまな感情や、日常の中での幸福を掬い取った作品が目を引きます。王培の絵は、小さな感情を大切にし、子どもたちの持つ自然な強さと生命力を静かに描き出しています。
展覧会概要
開催期間: 2026年5月26日(火)~ 6月8日(月)
開催時間: 11:00-18:30(会期中無休)
会場: ナカジマアート
東京都中央区銀座5-5-9 アベビル3階・5階
入場料: 無料
TEL: 03-3574-6008
ナカジマアート公式サイト
展覧会では、過去の作品も展示され、王培の作品の歴史を一緒に楽しむことができます。また、会場では限定のオリジナルグッズの販売も行われます。
近年、王培は日本だけでなく中国でも活動しており、若いアーティストたちに日本の伝統的な美術を教える役割も担っています。また、ナカジマアートの展覧会は彼女の人生の軌跡とも言えるものであり、自身の成長とともに進化してきた彼女の作品世界を感じられるまたとない機会です。ぜひこの機会に、彼女の新たな作品をご覧いただき、子どもたちの視点から描かれる深い情感に触れてみてください。