埼玉県生協連の2025年新春賀詞交換会
2025年1月、埼玉県生活協同組合連合会(埼玉県生協連)の新春賀詞交換会がロイヤルパインズホテル浦和の21階にあるスカイバンケットホールで開催されました。会の趣旨は、地域社会への貢献を再確認することにあります。特に、今年は国連が定めた協同組合年であり、生協の役割が重要視される中での集まりとなりました。
開会に際し、埼玉県生協連の吉川尚彦会長理事が挨拶をしました。吉川会長は、参加者に感謝の意を表し、生協が地域社会にどのように貢献できるかを改めて考える機会であると強調しました。この挨拶から始まる賀詞交換会は、様々な団体の代表者同士が意義を語り合う場でもあるため、多くの関係者が期待を寄せていました。
この年の賀詞交換会には、特定非営利活動法人フードバンク埼玉も招待されました。フードバンクは、食料支援を必要とする人々に対して重要な役割を果たしており、埼玉県生協連はその団体会員でもあります。理事の永田信雄氏が参列し、フードバンクの運営に対する支援を引き続きお願いしました。
特に印象的だったのは、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の田中熙巳代表委員による挨拶でした。田中氏は2024年にノーベル平和賞を受賞することが決定しており、その受賞スピーチでは、彼自身が被爆者としての体験と平和の重要性を訴えたことが多くの人々に感銘を与えました。田中氏は、長崎原爆の被爆者としての人生を通じて平和の大切さを強く訴えています。
賀詞交換会では、田中氏の言葉が圧倒的な存在感を放ち、参加者たちはそのメッセージを深く心に刻むことができました。彼の挨拶を通じて、世界の現状についても再認識させられ、私たちが平和のために何をするべきか、考えるきっかけとなる時間がもたらされたのです。
最後に、埼玉県生協連が今後もフードバンク埼玉と協力して地域社会に貢献することの重要性が再確認されました。このような機会を通じて、互いに手を取り合いながら、地域へのさらなる寄与が期待されています。
賀詞交換会の開催は、単なる新年の挨拶ではなく、今後の地域活動への決意を新たにする貴重なものでした。埼玉県生協連は、引き続きフードバンク埼玉の運営支援にも力を注ぎながら、より良い地域社会の実現を目指していく所存です。