広島県神石高原町は、企業版ふるさと納税のさらなる活用を目指して、株式会社ジチタイリンクとの業務委託契約を新たに締結しました。この取り組みは、自治体と企業のマッチングを通じて、寄付がより円滑に行えるよう支援するものです。ジチタイリンクは福岡に本社を置き、企業版ふるさと納税に関する事業を全国で展開している企業で、以前から中小企業を中心に寄付を募っている実績があります。これにより、神石高原町が運営する事業への寄付がさらに促進される見込みです。
2025年8月28日からスタートする寄付募集では、注目のプロジェクトが2つあり、特に「ピースワンコ・ジャパン」プロジェクトが注目されています。日本国内で年間2,000頭以上の犬が殺処分されている現状を受け、同プロジェクトは動物愛護センター等から犬を救助し、新しい家族との出会いを提供することを目指しています。この取り組みは広島県内においても継続的に成功を収めており、すでに3779日間にわたって殺処分ゼロを実現しています。
寄付の目標額は1億円で、募金活動は2026年1月末日まで続けられます。寄付金は、保護犬の医療や食事、譲渡活動の基盤整備に利用される予定です。また、もう一つのプロジェクト「空飛ぶ捜索医療団”ARROWS”」は、災害時の迅速な救援活動を目的としています。医療支援船やヘリコプターを利用し、被災者への医療提供や物資輸送を行っており、このプロジェクトにも同じく2026年1月まで寄付を募集します。寄付金は、支援船の運用や維持に使われるほか、物資の共組織体制の整備にも活用される予定です。
ジチタイリンクは、2025年の7月に株式会社ジチタイアドから分かれた新会社で、これまで452の自治体から寄付を集め、総額17.9億円の支援実績を持つ企業です。また、1,500を超える企業が寄付を通じて地域課題の解決に貢献しています。そのため、今後も新たに多様なサービスを提供し、企業版ふるさと納税制度の促進を目指しています。
広島県神石高原町は、デジタル田園都市構想を掲げており、企業版ふるさと納税による地域再生や福祉、災害対策に向けた活動を強化しています。具体的には、子育てしやすいまちづくりや地域産業振興、移住・定住促進等の事業に対する寄付も募り、2025年9月以降に随時情報を更新していく予定です。
この取り組みが進むことで、社会的な課題の解決や地域再生が加速されることが期待されており、多くの企業や個人からの支援が求められています。今後もジチタイリンクと神石高原町のコラボレーションから、地域の発展や社会貢献につながる可能性が広がることでしょう。企業や市民が一体となり、より良い未来を築くための活動が期待されます。