熊野町がデジタル子育て支援「伴走型相談支援サービス」を開始
広島県安芸郡熊野町では、子育て世代を支援する新しいサービス「伴走型相談支援サービス」が導入されました。このサービスは、母子モ株式会社が提供するデジタル子育て支援プログラム『子育てDX®』の一環として、2023年10月1日(水)より運用が開始されます。地域全体で子育て家庭を支えることを目指す熊野町において、デジタル技術を活用した子育てサポートが進化しています。
子育て支援を強化するための取り組み
熊野町では、「安らぎの子育てを支え、力強く健やかな子どもを育む熊野町」という理念のもと、自治体が直接的に子育てを支援する体制が整えられています。これに伴い、地域社会全体で子育てをサポートする仕組みが構築されており、子育てアプリ『母子モ』が2020年6月から導入されています。このアプリは、『子育てアプリくまのっ子』として提供され、妊産婦や子どもに関する情報が簡単に管理できる機能を持っています。
母子手帳のデジタル化や予防接種のスケジュール管理など、利用者が簡単にアクセスできる情報がアプリ内で提供されており、町が発信する地域情報へのアクセスも可能です。今後、この『母子モ』に新たに追加された「伴走型相談支援サービス」により、保護者は妊娠に関する手続きや母子健康手帳の交付予約が簡単にできるようになります。
デジタル化による利便性の向上
このサービスは、特に妊娠届出や妊娠後期、あかちゃん訪問に関するアンケートのオンライン提出を可能にします。保護者はアプリを通じて24時間、どこからでも手続きを行うことができ、混雑を避けることができるのが大きな特徴です。また、自治体の職員も予約情報を事前に把握できるため、質の高いサポートを行うための準備が整います。
手間のかかる電話予約から解放されるだけでなく、事務処理の効率も向上し、地域の子育て支援サービスが充実することを目的としています。これにより、保護者たちの不安や負担が軽減され、子育て環境の改善が図られることが期待されています。
熊野町からの公式コメント
熊野町の三村裕史町長は、「『誰もが元気で健やかに暮らせるまち』を目指して、子育て世代に選ばれる町づくりを進めています。令和7年4月には新たに熊野町こども家庭センターを設置し、妊娠から出産、子育てに関する多様なニーズに対応した支援を提供する体制を整えます。アプリの機能拡充は、さらに子育て支援事業を進化させる重要な一歩です」と述べています。
未来に向けたビジョン
母子モ株式会社は、2030年までに妊娠から育児の手続きをより簡単にし、保護者や自治体、医療機関の手間をなくすことを目指しています。子育てDXはその一環であり、今後もデジタル化を進めることで、地域と共に安心で便利な子育て社会を構築することに向けて邁進していきます。
様々な機能を持つ『母子モ』アプリは、AndroidやiOSで無料でダウンロード可能です。子育て世代にとって利便性の高いサービスが提供されており、地域全体で子育て家庭を支える取り組みの一環として、熊野町がデジタル化を推進していることは、今後の子育て環境の改善に寄与すると期待されています。