新たな地域の育成システム「ミライゴト」が始動
2025年4月1日、広島県福山市に新たな採用支援サービス「ミライゴト」が登場します。本サービスは、単なる就職活動の枠を超え、地域全体で若者を育て、企業とより深く結び付けることを目的としています。具体的には、働きかけの3つの柱を通じて、福山市の企業と未来の人材を結びつけます。
新しいアプローチによる人材育成
「ミライゴト」は次の3つの特徴的なアプローチで構成されています。
1. 個性を活かしたマッチング支援
従来の就職活動には、画一的な評価基準が存在し、多くの若者の潜在能力が見逃されがちです。「ミライゴト」では、一人ひとりの個性や才能に焦点を当てたマッチング支援を行い、その特性を活かせる企業との出会いを促進します。特に、アスリートのセカンドキャリア支援にも力を入れ、企業側からのスカウティング型採用モデルを実現します。
2. 地域密着型の支援
地域に根差した視点で、IターンやUターンについても支援を行います。経営者ネットワークを活用し、非公開求人の紹介や地域で活躍するOB・OGとの交流機会の提供、そして地域の暮らしに関する詳細情報を伝えることで、若者が地域での生活に適応しやすくなるよう手助けします。移住から就職後までの包括的なサポートが特徴です。
3. 若者を共に育てる仕組み
中学生から社会人にいたるまでの人材育成を通じて、企業と若者がともに成長できる環境を整えます。既に2019年からアントレプレナーシップ教育を行い、250名以上の修了生を輩出しており、8つのコミュニティ拠点を持つ「ミライゴト」では、地域企業との交流機会を日常的に設けて、就職後のキャリア支援まで行います。
なぜ今「ミライゴト」なのか?
近年、人材不足が企業の大きな課題となっていますが、就活時期だけの関わりでは若者たちの本来の力や企業の魅力を十二分に伝えきれません。私たちが提案したいのは、就活期だけの関係性ではなく、地域全体での育成システムの構築です。私自身も24歳でUターンし、経営者として地域での子育てを行ってきました。自分の子どもだけでなく、地域の子どもたちをみんなで育てていく環境が不可欠だと感じています。
エコシステムの輪
「ミライゴト」が目指すのは、若者が地域課題に対して自主的に取り組むビジネスプランを考え、地域のメンターがその成長を支えるエコシステムの形成です。中高生が地域の大人に向けてプレゼンを行い、地域の人々と共に活動する姿勢を醸成します。これにより、持続的な人材育成と地域経済の活性化が期待できます。
持続可能な社会の実現に向けて
「ミライゴト」は、中高生から社会人までを対象とし、切れ目のない継続的成長支援を行います。企業との協働プロジェクトや地域課題への主体的な取り組みにより、企業の魅力を地域全体に広め、優秀な人材の確保や地域の発展に貢献します。
この新しい取り組みを通じて、地域全体での人材育成と企業の成長を促進し、「福山モデル」として全国に広めていくことを目指しています。さらに、2025年2月から3月には事前登録を受け付け、4月1日からサービスを本格的にスタートさせる予定です。地域における真の成長を共に目指しましょう。