映画『チルド』、88分間の驚愕の体験
映画『チルド』は、実写長編としては初の作品を手掛ける映画レーベル「NOTHING NEW」により制作された、岩崎裕介監督の初長編映画です。この作品は、東京の片隅にあるコンビニエニーマート倉富町7丁目店を舞台に、小さな社会でのほんの些細な歪みが引き起こす恐怖を描いた“コンビニエンス・ホラー”です。主演には染谷将太が起用され、共演に唐田えりか、西村まさ彦、くるま(令和ロマン)ら豪華キャストが名を連ねています。
2026年7月17日から全国の劇場で公開され、初日から多くの観客が詰めかけ、公開からわずか10日で25,000人以上を動員する動きが見られます。観客からは『チルド』旋風の到来だと話題に。
ファンタジア国際映画祭に選出
7月16日から8月2日までカナダのモントリオールで開催された、第30回ファンタジア国際映画祭では、岩崎監督が長編コンペティション部門へ正式出品され、舞台挨拶も行いました。この映画祭は、1996年に始まった北米最大級のファンタスティック映画祭で、ホラーやスリラー、アニメーションなど多岐にわたるジャンルの作品が集まることで知られています。
特に今年は創設から30周年のアニバーサリーとして、活発な企画が展開されています。『チルド』が出品されたCheval Noir Competition部門は、主要な長編ジャンル映画の最高賞を決定する重要なカテゴリーで、作品の革新性や社会的なテーマ性が重視されます。
映画祭初日の熱狂
7月25日に行われた上映では、Auditorium des diplômés de la SGWUに約700人の観客が集まり、692席のチケットが完売しました。観客たちは開場前から興奮し、上映開始と共に驚きや笑い声が会場を包み込みました。特に終盤では、その予測できない展開に釘付けになり、エンドロールが流れた後には大きな拍手が起こりました。
岩崎監督が登壇し、観客とのQ&Aセッションを行った際には、映画の背景や自身の体験に基づいたユーモアが披露され、会場は笑いに包まれました。「元々は真剣なホラーのつもりだったが、コンビニのリアリティを追求するうちにコメディになった」と振り返る監督の言葉に、観客は共感を覚えたようです。
岩崎監督が語る作品の裏側
Q&Aセッションでは、観客から10以上の質問が投げかけられ、中でも特に印象的だったのが「なぜサラダチキンを重要なモチーフとして選んだのか?」という問い。岩崎監督は忙しい日常の中でのサラダチキンとの出合いが、この映画の制作に繋がるエピソードを語りました。このようなやりとりから、観客との絆が生まれ、作品への熱量がさらに高まりました。
時間を超えたQ&Aは、最後に大きな拍手をもって締めくくられました。これからも『チルド』の続報に期待が寄せられています。
まとめ
『チルド』は、ベルリン国際映画祭での受賞を果たし、日本国内外での評価が高まっている作品です。公開日は7月17日で、全国の劇場で絶賛上映中。観客に新たな視点と驚きを提供する本作をお見逃しなく!