新生フジ、賞味期限チェックツールを全店舗に導入
地元スーパーの新しい旗印、株式会社フジが全478店舗で「sinops-Dcont」を導入しました。2024年3月に経営統合を果たした新生フジは、効率的な運営と食品ロス削減を目指しています。これにより、多くの店舗での作業効率化が期待されているのです。
経営統合の背景と狙い
2024年3月1日、フジ・リテイリングとマックスバリュ西日本の経営統合により、新たに誕生したのが株式会社フジ。広島を基盤にするこの企業は、中国・四国・兵庫エリアを中心に、幅広い商品提供で地域に根付いた総合スーパーを目指しています。これまで手作業で行っていた賞味期限チェックに大幅な効率化を図るために、「sinops-Dcont」を導入するに至りました。
賞味期限チェック『sinops-Dcont』の特長
このツールは、必要な商品の賞味期限をタブレットに一覧表示し、店舗スタッフの負担を軽減します。従来1店舗当たり約3時間かかっていた作業が、約1.2時間に短縮されたことで、スタッフは本当にチェックが必要な商品に集中できるようになりました。また、電子棚札と連携し、チェック対象の商品を視覚的に識別できるため、操作性も向上しました。
全店舗での統一運用
新生フジでは、これまで別々の賞味期限チェックツールを使っていた他の店舗(マックスバリュ、マルナカ、ザ・ビッグなど)でも「sinops-Dcont」への移行を決定。これによって、全店舗で統一された効率的な作業体制が整います。これにより、消費者への安全で安心な商品提供が一層強化され、持続可能な店舗運営が実現されるのです。
今後の展望
新生フジは今後もさらなる効率化を目指し、需要予測型自動発注システム「sinops-R」の導入を進めていきます。このシステムは、日配部門やグロサリー部門などでの運用が期待されており、全体的な生産性の向上につながるでしょう。これを通じて、サプライチェーンの最適化を図り、地域社会にも貢献していきます。
企業のビジョン
株式会社フジは、「地元に、新しいつながりを。」というスローガンを掲げ、地域の顧客に寄り添った商品・サービスを提供し続ける企業です。今回のシステム導入は、その一環として顧客体験を向上させるための重要なステップといえるでしょう。
株式会社シノプスについて
シノプスは、需要予測型自動発注サービス「sinops」を展開している企業で、特に賞味期限が短い食品の管理に強みを持っています。最適な在庫管理を通じて、資源の有効活用を目指すその姿勢は、小売業に多くのチャンスをもたらしています。これからも業界の発展に寄与していくことでしょう。
新生フジの取り組みは、地域のスーパー業界のスタンダードとなり、効率的で環境に配慮した運営のモデルケースとなることが期待されています。