ファミリーマートの涙目シールが食品ロス削減に新たな風を吹き込む
株式会社ファミリーマートが展開する「涙目シール」プロジェクトが、環境省主催の「グッドライフアワード」で特別賞を受賞した。この取り組みは、食品ロス削減に向けて消費者の共感を引き出すことを目的としており、そのユニークなデザインとメッセージ性が高く評価された。
グッドライフアワードとは?
「グッドライフアワード」は、環境に優しい社会の実現を目指すために行われるプロジェクトです。全国のさまざまな活動や取組が紹介され、表彰されることで社会全体の意識を高めています。ファミリーマートの受賞は、彼らが掲げる「食の安全・安心、地球にもやさしい」というモットーの具体化を示すものと言えます。
消費者の心理をつかむコミュニケーション
「涙目シール」は、ただの値下げシールとは異なる。「たすけてください」というメッセージと共に描かれた涙目のキャラクターは、消費者に対して感情的な共感を呼び起こす仕組みだ。これにより、消費者は「安いから買う」のではなく、「助けたいから買う」という心理的なハードルを下げることに成功した。
さらに、実証実験ではこのシールが付いた商品が通常のものよりも売れたことが確認されており、これにより年間約3000トンもの食品ロス削減が期待されている。
デザイン面での成功
この取り組みはただの食品ロス削減に留まらず、デザイン面でも評価を受けることとなった。ファミリーマートは「65th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」で複数の賞を受賞し、多方面からその取り組みを認められている。これにより、企業としてのブランド価値の向上にも貢献している。
社会全体への展開
2025年には「涙目シール」のデザインをフリー素材として利用可能にする計画も立てている。これにより、他の販売店でも「涙目シール」を使用した食品ロス削減の取り組みが行えるようになり、社会全体の意識を高めることに繋がることが期待されている。新たにパンや肉、魚、ケーキのイラストも追加し、より多くの店舗での導入を目指す。
環境への長期的な取り組み
ファミリーマートは、環境に対する中長期目標「ファミマecoビジョン2050」を掲げ、食品ロス削減に取り組む姿勢を強化している。これに基づき、消費期限の迫った商品の値下シールを使用するなどの方法で継続的に施策を実施し、2025年にはさらに全国規模での展開を行う予定だ。ファミリーマートは、2030年までに食品ロスを50%、2050年には80%削減することを目標に掲げている。
「あなたと、コンビに、ファミリーマート」を掲げる同社は、地域に密着した取り組みを続け、お客さまとのつながりを深めると共に、持続可能な社会を実現するための努力を続けていく所存だ。彼らの取り組みは、今後も注目されていきそうだ。