ALSOKの新しいDX戦略
ALSOK株式会社は、2024年の創業60周年を前に、新たな業務プラットフォームとして「InsuiteX」と「SmartDB」の導入を発表しました。これにより、同社は大規模なDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を加速させています。16,000人以上のユーザーが参加するこのプロジェクトは、国内グループ会社71社にも展開され、急速に進化する業務環境への対応力を高める狙いがあります。
新業務プラットフォーム導入の背景
ALSOKは警備やビル管理、自動車の運転支援など多岐にわたるサービスを展開しており、これまでの業務環境の見直しが急務となっていました。従来のオンプレミス環境から柔軟なSaaS型プラットフォームへの移行は、効率化や連携強化を図る重要なステップです。
ALSOKのDX推進部隊は、業務柔軟性の向上に向けて、社内外のリアルタイムデータ流通を確保するために特化した機能を持つプラットフォームを求めていました。その結果、InsuiteXとSmartDBが選定されました。
InsuiteXとSmartDBの特徴
1.
セキュアなクラウド環境: 全国展開を視野に、セキュリティが強化された環境で運用。
2.
実績と信頼性: 1万人以上の利用者に対応し、信頼できる構造。
3.
スムーズな連携: 両製品は標準機能で連携し、追加の開発が不要。
4.
業務要件にマッチする機能性: 検索性や通知機能が強化され、ワークフローのデジタル化をスムーズに実現。
5.
充実したプロジェクト支援制度: 手厚いサポート体制が整っています。
これらの特徴により、ALSOKは情報の確実な伝達と業務効率の向上を実現し、組織力の強化を図っています。
導入の成果と今後の展望
導入から数ヵ月が経過し、早くもInsuiteXとSmartDBによる効果が表れ始めています。特に文書の一元管理が実現できたことで、経営から現場への正確な指示が確保され、組織の指揮系統が強化されたことが挙げられます。
また、SmartDBによる業務デジタル化は、従来のExcel管理では実現不可能だったデータ活用を可能にしました。これはCO2排出量の分析等、環境対策のみならず、業務効率化にも寄与しています。
さらには、ALSOKではDX人材の育成にも注力。約140名の「SmartDB Certified Specialist」が現場での業務改革を積極的に推進していることも、大きな成果です。
DX推進のための強固な基盤
ALSOKのDX推進部長である小沢孝司氏は、「情報の正確な伝達と業務の効率化は、ALSOKが社会的使命を果たす上で重要な要素」と述べており、同社はこれからも両製品を最大限に活用し、全社的なビジネス改革を推進します。
まとめ
ALSOKの取り組みは、時代のニーズに応えるべく、DXを進める企業の良いモデルケースと言えます。今後の展開に注目が集まります。