Woltが呉市と地域見守り協定を締結
デリバリーサービス「Wolt」を展開するWolt Japan株式会社が、広島県呉市と地域見守りに係る協定を締結しました。この協定によって、Woltの配達パートナーは、デリバリー先で異変に気付いた際に、速やかに行政の相談窓口に連絡を行うことができる体制が整いました。
協定の背景
近年、日本全体で少子高齢化が進んでいます。このため、地域社会で高齢者や体に不自由がある方々を見守る取り組みがこれまで以上に重要視されています。Woltは「街と暮らしをより豊かに」という企業理念のもと、誰もが住みやすい地域社会の実現に向けて、この協定を締結しました。
Woltの役割
今回の協定に基づくWoltの具体的な役割は次のとおりです。
1. Woltでのデリバリー中に、異変を発見した際には、速やかに行政の相談窓口へ通報します。
2. 高齢者の行方不明事案が発生した場合、呉市から発出される「見守りSOSメール」を配達パートナーに配信し、早期発見に協力します。
このような体制の構築により、Woltは地域の見守り活動への貢献をさらに強化していきます。
呉市見守りネットワーク事業
呉市では、「誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせるまち」を目指して、地域の民間事業者と協定を結ぶ「呉市見守りネットワーク事業」を展開しています。この事業は、高齢者や障害を抱える方々の生活に寄り添うもので、配送事業者や商店、金融機関が連携して普段の業務の中で異変を察知することに重点を置いています。
具体的には、配送業者が高齢者の自宅を訪れる機会の多い場所に配送を行うことで、「いつもと違う様子」に気付きやすく、それを重層的支援推進室に連絡する体制が整ったのです。このように、日常の業務の中で地域を見守る仕組みを官民が一体となって構築していくことを目指しています。
Woltのグローバルな展開
Woltは2014年にヘルシンキで創業し、人気のレストランやショップとの出会いを提供するテクノロジー企業です。商品の迅速な配送サービスを展開し、地域の物流サービスからリテールに関するソフトウェア、金融ソリューションまで幅広く技術を開発しています。最近ではDoorDashとの協力関係を築き、現在では30を超える国でそのサービスを展開しています。
このように、Woltは地域に密接に関わりながら、グローバルに展開する企業としても注目されています。今後もWoltは地域社会への貢献を目指し、さまざまな取り組みを進めていくことでしょう。今後の展開に期待が高まります。