聖なる日に起こる小さな奇跡
冬が訪れると、街は色とりどりのクリスマス装飾に包まれ、心温まる季節がやってきます。そんな中、広島県江田島市にある温泉宿「江田島荘」では、児童養護施設「広島新生学園」の子どもたちにクリスマスギフトを贈るための寄附活動が行われています。この活動も今年で4年目を迎え、地域の方々の温かい協力が実を結びつつあります。
温泉宿の心優しき取り組み
江田島荘の代表取締役社長兼総支配人である阿部直樹さんは、このプロジェクトを「最も大切にしている取り組みの一つ」としています。館内で寄附金を募り、その資金をもとに子どもたち一人ひとりにクリスマスギフトを購入します。そして、毎年12月25日、阿部さんがサンタクロースに扮して直接ギフトを手渡すのです。この心温まる瞬間は、子どもたちにとって大きな喜びとなることでしょう。
寄附金は年々増加しており、昨年度は92件、合計720,000円が集まりました。この金額は全て、広島新生学園の子どもたちに幸せを届けるために使われます。また、使いきれなかった分は、学園の運営や子どもたちの生活支援にも役立てられます。
阿部直樹社長のメッセージ
阿部さんは自らの子ども時代を振り返り、クリスマスの喜びが今でも心に残っているといいます。「サンタクロースから届くプレゼントを開ける瞬間のときめきや、『自分のために誰かが用意してくれた』という温かさは、幼い頃の私に大きな力を与えてくれました。その時の“純粋な喜び”を、今度は私が広島新生学園の子どもたちに届けたい。」と、強い想いを語ります。
子どもたちに直接ギフトを手渡すことへのこだわりも持ち続けており、「その瞬間が、子どもたちの心に温かさとして残り、未来に向かう力になる」と信じています。この取り組みは、江田島荘にとっても大切な使命であり続けることでしょう。
新たな活動に向けて
今年の活動では、任意団体「ジングルベルこども願い基金」を新たに設立し、より多くの人々に寄附活動を知ってもらうことを目指しています。この基金を通じて、参加者の方々に幸せと優しさの輪を広げることを目指しています。
まとめ
温かいクリスマスのギフトを届けるこの活動は、地域の皆さんの心優しさが育んだものです。江田島荘は、今後も子どもたちが“未来に希望を持てる”社会に向けて、さまざまな支援施策を模索し続けます。寄附活動の趣旨に共感いただける方は、ぜひ参加してみてはいかがでしょうか。心に残るクリスマス、そして未来の希望を共に育んでいきましょう。