広島の戦争文学
2025-06-30 09:23:19

広島を舞台にした戦争児童文学、青春の物語を紡ぐ

新版 彼岸花はきつねのかんざし



広島を舞台にした新たな戦争児童文学『新版 彼岸花はきつねのかんざし』が、2025年6月30日(月)に発刊されます。本書は、原爆をテーマにした朽木 祥氏の作品であり、挿絵はささめや ゆき氏が手掛けています。現代においても、戦争の悲劇を子どもたちに伝える重要な一冊として注目されています。

物語の概要


物語の主人公は、広島の小学4年生の少女、也子(かのこ)。彼女はある日、ふわふわした毛並みの小さなきつねと出会います。日々の中で、彼女はこのきつねと特別な絆を結んでいきます。しかし、戦争の恐ろしさが彼女たちの日々を一変させてしまうのです。「こんど、また遊んでね」という何気ない約束が、戦火によって脅かされる様子は、戦争が無邪気な子どもたちの生活を如何に奪ったかを浮き彫りにします。

新版の特長


新たに刊行されるこの本は、2008年に発表された同作の新版であり、全編にわたる表現の改訂と加筆が施されています。小学校中学年から大人まで楽しめるように、読みやすさが考慮され、総ルビが付けられています。また、著者の朽木氏は被爆二世であり、広島の歴史に深く根ざした作品を生み出す著名な作家として知られています。

各界の支持


この本には、数々の著名な推薦者からの声が寄せられています。ノンフィクション作家の柳田邦男氏は、「幸せな時間を引き裂く戦争の非情さを描く」ことを称賛し、児童文学研究者の相川美恵子氏は、物語の中心には「子ぎつねとの出会い」があるとコメントしています。これらの声は、本書が現代においても強いメッセージを持っていることを示しています。

著者と挿絵の魅力


著者の朽木 祥氏は、広島出身であり、被爆二世。彼の作品は数々の賞を受賞しており、特に戦争体験を描いたものが多いことで知られています。一方、挿絵を担当したささめや ゆき氏も、多くの受賞歴を持つ実力派の絵本作家です。二人の共演が、本作の魅力を一層引き立てています。

販売情報


『新版 彼岸花はきつねのかんざし』は、全国の書店及びインターネット書店にて販売されます。定価は1,760円(本体1,600円+税)で、A5判、180ページのボリュームとなっています。過去の作品や新たな作品との繋がりを感じながら、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

この作品を通じて、戦争の悲惨さや平和の大切さをしっかりと考えるきっかけとなれば幸いです。80年という時を経てもなお、私たちに問いかけてくるこの物語には、未来を担う子どもたちに贈りたい深いメッセージが込められています。


画像1

画像2

画像3

関連リンク

サードペディア百科事典: 彼岸花 児童文学 廣島

トピックス(エンタメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。