日本初のアップサイクルお神酒「浄酎-JOCHU-」の誕生
最近、日本酒業界において注目を集めるプロジェクトが動き出しました。それは、アップサイクル技術を駆使して神社奉納の御神酒を再生する「浄酎-JOCHU-」の取り組みです。このプロジェクトは、酒蔵再生ベンチャー「ナオライ」と福岡県北九州市の和布刈神社との協力により実現したもので、今後の日本酒業界に新たな風を吹き込むことになるでしょう。
神社の奉納酒を有効活用
日本各地の神社で奉納されるお神酒は、祭礼後に振る舞われたり余剰が生じたりすることがあります。その量は年間約50万リットルにも達すると言います。この無駄をなくすため、ナオライは御神酒の廃棄をなくし、新たな価値を生み出すことを目指しています。具体的には、神社から無償で御神酒を引き取り、特許技術「低温浄溜®」を用いて「浄酎」として再生するのです。
地域文化の継承と経済活性化
「浄酎」は、日本酒由来の香りと風味を凝縮した新しいお酒であり、アルコール度数は41度ながらまろやかで飲みやすいのが特徴です。このサステナブルな取り組みは、神社復興財団にも寄付され、文化継承や地域経済の活性化に寄与します。
「大日本市」で先行販売
2026年2月4日から6日にかけて、恵比寿ガーデンプレイスで開催される「大日本市」において、初めて「浄酎-JOCHU-」が披露されます。このイベントでは、和布刈神社の巫女による試飲も予定されており、来場者はこの新たな日本酒の魅力を実際に体験することができます。
神社と酒蔵の連携で新たな雇用創出
ナオライは、全国の神社との連携を進め、御神酒を全国各地からアップサイクルする「浄酎モデル」を確立することを目指しています。この取り組みを通じて、地域に新たな産業を生み出し、雇用を創出し、観光誘致にもつなげていくことを計画しています。また、酒蔵との連携により、それぞれの地域の特産品としての価値を高め、全国の観光客を惹きつける飲み物へと成長させていくことでしょう。
高瀬神主のビジョンとナオライの活動
和布刈神社の神主、高瀬和信氏は「祈りを通じて地域と人々が繋がり、次代へ文化を手渡していく場」が神社の役割だと語ります。このプロジェクトは、奉納酒の無駄をなくし、次世代へと文化を継承していくための新しいモデルとして期待されています。ナオライの代表である三宅紘一郎氏も、「大切な御神酒を無駄にすることなく、次の世代へ伝えていく」という思想に基づいて取り組んでいます。
未来への展望
今後、ナオライは「浄酎モデル」を全国に広げていく意向です。2028年までに47拠点の浄溜所を展開し、約600の酒蔵との連携を目指しています。お客様が手にする「浄酎」を通じて、日本酒の新しい楽しみ方を提供し、文化を守っていきたいと考えています。
まとめ
日本初のアップサイクルお神酒「浄酎-JOCHU-」は、伝統の酒文化と先進的な技術を融合させることで、新しい価値を創出する試みです。地域の神社と酒蔵が手を取り合い、文化の継承と地域の活性化を同時に実現するこのプロジェクトは、今後注目すべき存在となるでしょう。