音楽で広がる可能性
2025-09-18 11:21:54

特別支援教育をサポートするピアノレッスンの新しいカタチ

音楽で広がる新たな道



近年、義務教育を受けるお子さまの数が減少する中で、特別支援教育が必要な子どもたちの数は増え続けています。そんな状況において、障がいを抱える子どもたちが習い事としてピアノを学ぶ機会を得ることは、そう容易ではありません。多くの保護者が「他の子どもと同じように習い事をさせたい」と願っても、その環境が整っていないのが現実です。

ピアノの扉を開くAmi.porteの挑戦



山口県下関を拠点にする【Ami.porte】は、「音楽はボーダレス」という理念のもと、療育に通うお子さまを対象としたピアノレッスンを展開しています。Ami.porteは、特別支援が必要なお子さまでも楽しく音楽体験ができる場を提供することで、彼らの成長を応援しています。

体験談:Sちゃんの変化



ある6歳のSちゃんは、自閉症スペクトラムを抱えています。最初のグループレッスンでは、部屋の隅に座り、他の子どもたちとの関わりを避けていました。しかし、音楽が流れると彼女の体は少しずつリズムに反応し、他の子どもたちから「一緒にやろう!」と声をかけられるようになりました。その瞬間、教室の雰囲気は一変し、お母様は涙を流しながら言いました。「このように他の子と関わる姿を見たのは初めてです。学校ではいつも一人なのに、ここでは楽しそうにしているなんて…」。

Aくんの驚き



また、8歳のAくん(重度知的障がいを持つ)は、母親と共にレッスンに足を運びました。当初、お母さまは「うちの子にピアノは無理だ」と不安を抱えていました。しかし、明るいメロディに魅了されたAくんは、鍵盤に手を伸ばし、徐々に音を重ねていきました。その満面の笑みを見た母親は、驚きと感動の涙を流しました。「他の教室では難しいと言われて断られてきたのに、ここではこんなに楽しそうに演奏しているなんて…」。

教育方針と親のサポート



Ami.porteでは、ただ「教える」のではなく、子どもたちの個性を引き出す指導を重視しています。レッスンは「子どもは子どもの活動時間、親は親の活動時間」と設定され、普段は付き添いが必要で疲弊している親御さんも、安心してリフレッシュタイムを持つことができます。このような体験は、習い事が単なる技術を学ぶ場ではなく、心を豊かにする時間であることを示しています。

アミポルテの使命



代表の神野由香さんは、「音楽の前には、境界線はありません。すべてのお子さんには“できる”瞬間があり、その扉を開き続けることが私たちの使命です」と語ります。この取り組みが、教育や子育て、福祉に関心を持つ家庭や地域にとって新しい学びの形となることを目指しています。

会社概要



Ami.porteは、兵庫、茨城、宮城など各地でピアノ教室を展開し、全国約30拠点を展開中です。お問い合わせは、Laboratous株式会社まで。音楽を通じて可能性を広げるこの活動に、ぜひ注目してみてください。


画像1

画像2

画像3

画像4

関連リンク

サードペディア百科事典: 下関 Ami.porte ピアノ教室

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。