中外テクノスとビーライズが業務連携を発表
中外テクノス株式会社が、XR/AI/デジタルツインの技術を持つビーライズとの業務連携を開始しました。この連携の主な目的は、両社の技術を活かした効率的かつ安全な遠隔作業ソリューションの開発と提供です。
連携の背景と目的
近年、労働力不足や作業現場の安全性向上が大きな社会的課題として認識されています。このような状況を受け、中外テクノスはプラントやインフラ業界での高度な点検・保守業務に対応するため、デジタル技術との統合を進めてきました。特に、ロボット技術や遠隔操作システムといった分野において数々の実績を持つ中外テクノスにとって、ビーライズが有する先進的なXRやAI、デジタルツインの技術はまさに理想的なパートナーシップを築くための基盤となるのです。
連携内容の具体的な取り組み
この業務連携では、いくつかの具体的な施策が考案されています。まず、協働ロボットと遠隔操作技術の組み合わせにより、省力化と安全性の向上を図ります。また、実際の作業を行うロボットが現実の空間とデジタル空間を相互に接続するためのデジタルツインの構築を進める予定です。これにより、現場での作業が効率化され、作業員の安全が確保されることが期待されます。
さらに、この連携の強みを活かして、広島から発信するモデルケースを創出するための実証実験や地域との連携も視野に入れています。これにより、地域全体での技術の普及と活用が促進されるでしょう。
中外テクノスとビーライズの企業情報
ビーライズは、広島市南区に本社を置く企業で、2012年に設立されました。主にXR(AR/VR/MR)ソフトウェアの開発、デジタルツインの構築、AIソリューションの提供を行っています。資本金は1,000万円で、映像制作や3Dモデリングにも力を入れています。このような背景を持つ企業同士が持つ技術を融合させることで、さらなる価値を生み出すことが期待されているのです。
期待される効果と今後の展開
今回の業務連携によって、両社はリアルとデジタルを組み合わせたトータルDXソリューションを加速的に実現できる見込みです。顧客に対しても、より効率的で安全な現場運用を実現することが可能となり、業界全体の省力化やDXの促進に大きな影響を与えるでしょう。
今後は、遠隔操縦ロボットの開発に注力し、実証実験を重ねて技術検証を進める予定です。また、環境調査やモニタリング分野への展開も視野に入れ、持続可能な社会のインフラの構築に貢献することを目指しています。こうして、広島から新しい技術の波が広がっていくことが期待されているのです。