視覚障害者支援
2025-08-21 13:47:37

広島で体験!視覚障害者向けのブラインドメイクセミナーが開催

広島でのブラインドメイク体験セミナー



広島県で、視覚障害者支援団体「視覚障害者の自立をすすめる会」が主催する、ブラインドメイク体験セミナーが2025年8月10日(日)に開催されました。このセミナーでは、一般社団法人日本ケアメイク協会が講師として参加し、「鏡を見なくてもできる新しいお化粧の文化」として、多くの参加者にブラインドメイクの技法を紹介しました。

ブラインドメイクとは何か?


ブラインドメイクは視覚障害を持つ方でも、手の感覚を使って鏡なしでメイクができる化粧技法です。大石華法氏によって2010年に考案され、社会全体で化粧がクオリティ・オブ・ライフの向上に寄与することを目的としています。現時点で、日本には約30万人の視覚障害者が障害者手帳を取得し、さらに約160万人が日常生活で視力に不便を感じているとされています。

セミナーの目的と内容


このセミナーは、ブラインドメイクの楽しさを体験し、心の変化を感じてもらうことを目的としています。また、ブラインドメイクを必要とする方々へ情報が届くきっかけとなることも期待されています。セミナーは広島市内のビッグフロント広島にて行われ、参加は無料でした。

講師の山根美紀恵さんは、日本ケアメイク協会の認定化粧訓練士であり、幅広い経験を活かして参加者に直接指導を行いました。イベントの初めでは、ブラインドメイクやその必要性についての説明があり、参加者たちはメイクの手法を学びながら実践していきました。

参加者の体験


当日は女性18名、男性5名(付き添いを含む)が参加しました。参加者は実際に口紅やチークを使い、スキンケアの重要性を学びつつ、手技を体験。特に口紅体験では無色のリップバームを用い、男性でも気軽にトライできるよう配慮されました。和やかな雰囲気の中、参加者からは「久しぶりに自分の唇に触れて感動した」「見えなくても美しくありたいと思った」といった感想が寄せられました。

講師の思い


山根さんは、「ブラインドメイクを通じて、多くの方が自分らしく輝けるようサポートしたい」との思いを語っています。そのため、今後も全国でセミナーを展開し、視覚に障害のある方々への支援を続けていく考えです。

今後の活動


日本ケアメイク協会は、ブラインドメイクの普及活動を続けながら様々な団体と連携し、視覚障害を持つ方々が自信を持てるような環境を整えていきます。今後の展望として、新たな出会いや挑戦につながる活動を展開していくとのことです。そして、ブラインドメイクがもっと多くの人々に知ってもらえるよう、活動を続けていくことが目標です。

参加者にとって、このセミナーはただの体験ではなく、新たな自己発見の場であり、未来に向けた一歩となったことでしょう。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

関連リンク

サードペディア百科事典: ブラインドメイク 視覚障害者 日本ケアメイク協会

トピックス(イベント)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。