周南市との防災協定締結
2025年7月31日、ティーエスアルフレッサ株式会社が山口県周南市と医薬品や衛生用品の供給に関する協定を締結した。この協定は、災害時における地域の医療体制を強化し、住民の安全を確保することを目的としている。
背景と目的
ティーエスアルフレッサは、「すべての人にいきいきとした生活を創造しお届けします」という理念を持ち、医薬品の安定供給に努めている。広島を本拠地とする同社は、中国地方を中心に医薬品の流通を行い、地域に根ざしたビジネスモデルを展開している。
特に、離島や中山間地域への医薬品供給においては、ドローンの利用を計画しており、より迅速で安全な配送を可能にする実証実験も進められている。今回の協定締結により、周南市での防災啓発活動や訓練にも協力し、災害時に備えた体制を整えていくことが確認された。
協定の概要
協定内容は平常時と災害時に分かれており、まず平常時の取り組みとして、周南市の防災啓発事業や防災訓練への協力が挙げられている。これにより、市民の防災意識を高めることが期待されている。
そして災害が発生した際には、周南市の要請に応じて、指定された場所に医薬品を供給し、必要に応じてドローンを活用した活動も行う。このように、平常時から緊急時にかけて、医薬品の供給体制を確立することで、地域社会の信頼と安心感を高めることができる。
ティーエスアルフレッサの取り組み
ティーエスアルフレッサは、地域医療に貢献するためのさまざまな活動を行っている。医療用医薬品、医療機器、検査試薬などの卸売事業を展開し、特にドローンによる医薬品配送に注力している。ドローン国家資格者が6名在籍し、離島や山間部への配送を目指した実証実験を行うなど、その技術革新に取り組んでいる。
また、ドローンを使った体験会や災害訓練への協力も行い、地域の医療体制を平常時から強化している。これにより、住民の健康を支えるための持続可能な流通機能を確立し、地域の課題解決にもつなげたいと考えている。
周南市の概要
周南市は、山口県の東南部に位置し、瀬戸内海に面した工業都市である。重化学工業が発展している一方で、中国山地の自然環境にも恵まれている。特に、全国で唯一のナベヅルの飛来地があることで知られ、その豊かな自然は市民にとっての誇りでもある。
周南市のまちづくりは「将来世代へ責任あるまちづくり」を基本理念としており、人口減少や超高齢社会に対する対応策が求められている。市民が安心して暮らせる環境づくりが重要なテーマとなっており、今回の協定締結もその一環といえるだろう。
結論
ティーエスアルフレッサと周南市の協力により、災害時の医薬品や衛生用品の円滑な供給が約束されたことは、地域社会にとって大きな意味を持つ。今後も安全で安心な社会を構築するために、必要な取り組みを続けていくことが求められる。