広島の食ビジネス支援プログラム「Hiroshima FOOD BATON」採択チーム発表
広島県が打ち出す「食のイノベーション推進事業」の一環として、「R7年度 Hiroshima FOOD BATON」が始まります。このプログラムでは、地域の農水産事業者とさまざまな企業の連携を促進し、新たな食ビジネスを生み出すことを目指しています。先日、3つのプロジェクトチームがこのプログラムに採択され、今後の食のビジネスモデル創出に期待が寄せられています。
R7年度 Hiroshima FOOD BATONの概要
このプログラムは、広島県内の農水産物の価値向上を図るもので、2025年4月30日から新たなビジネスモデルを募集しています。食の“稼ぐ力”を高めることに注力しながら、持続可能な農村経済の確立を目指しています。今回採択された3チームは、それぞれ異なる視点から新たなビジネスを展開していきます。
採択されたプロジェクト
1.
田万里家RICE DONUTプロジェクト
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代表者: 井本 喜久(農ライファーズ株式会社、竹原市)
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プロジェクト内容: 竹原市の田万里町で生まれた米粉ドーナツブランド「田万里家RICE DONUT」を中心に、広島の農・食・観光を融合した地域スイーツブランドを構築することを目指します。地元の農水産事業者と連携し、コラボ商品の開発や観光地での販売、ECサイトでの展開など多角的な販路を計画しています。特に健康志向の高い消費者をターゲットにした情報発信に力を入れ、持続可能な地域経済の活性化も併せて目指します。
2.
SETOUCHI HERB TEA
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代表者: 加藤 靖崇(みなと組、尾道市)
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プロジェクト内容: 地元産のハーブティーを特産品としてブランド化し、地域経済発展に寄与することを狙います。農薬不使用のハーブを加工し、ホテルのアメニティや広島土産として展開する計画です。生産から販売のプロセスを強化し、契約農家に利益を還元する持続的なモデルの確立に挑戦します。
3.
わらしべ農家プロジェクト
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代表者: 守分 勇馬(けわりも農店、東広島市)
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プロジェクト内容: 一般の工場で発生した副産物や未利用資源を農業資材に再利用することで、コスト削減やリサイクルを促進します。様々な業界の未利用資源を農業の「お宝」として変える仕組みを整え、規格外農産物を県内の飲食店に供給する体制も構築して、農業経営の改善も進めます。
プログラムの意義
「Hiroshima FOOD BATON」は、農水産事業者の「稼ぐ力」を向上させるだけでなく、地域のブランド力を高め、持続可能な発展を目指す重要な試みです。 2025年4月30日から始まる新しいビジネスモデル募集に興味のある方は、ぜひ特設サイトをチェックしてください。広島の食と農業の未来を共にしていく懸け橋になることを期待しています。
Hiroshima FOOD BATON 特設サイト
それぞれのプロジェクトが地域の特性を活かした創造的な取り組みを行うことで、広島から新たな可能性が広がることでしょう。