中食業界の革新
広島県の食材卸企業、アクト中食が受注業務の効率を向上させるために導入したAIエージェントサービス「Knowfa(ノウファ)」について、その導入背景や効果を詳しく見ていきましょう。
導入の背景と課題
アクト中食は、広島県を中心に、岡山県や愛媛県、香川県の飲食店、病院、老健施設など、数多くの顧客に対して食材を供給する大手の中食企業です。近年、同社は多様な顧客ニーズに応じて業務を拡大してきましたが、その一方で受注業務の複雑化にも直面していました。
従来、アクト中食では、取引先から受注データがPDF形式でのみ受け取られ、そのデータを基幹システムに手入力するという手間のかかる作業が日常的に行われていました。取引先ごとに異なるフォーマットやルールがあり、作業は属人化し、担当者には大きな心理的負担がかかっていました。
また、入力ミスが出荷ミスを引き起こす可能性があり、そのリスクを軽減するために確認作業が求められましたが、これにより担当者は本来の業務に集中できない状況でした。
このような課題を抱える中、アクト中食は業務効率化の手段として、ユーアイシステムズとアライアンスを組み、「Knowfa」を導入することを決定しました。
Knowfaの導入効果
1. 自動的なフォーマットの認識
「Knowfa」により、取引先からのEDIデータを自動的に解析することが可能になりました。これまで人手で行っていたフォーマットの確認作業を、AIが自動で行えるようになったため、担当者の負担が軽減されました。これにより、余計な行や空白セルがあっても、必要な情報を正確に抽出することが実現しました。
2. 異常データの自動検出
このAIエージェントは、数量ゼロの商品や未登録のコードなど、通常では見落としがちな異常データを自動で検出し、担当者に通知する機能も備えています。このことで担当者は「全て任せてしまう」のではなく、自身の確認が必要なデータを把握しやすくなり、品質管理が強化されました。
3. 業務工数の削減
受注処理の自動化によって、手入力作業の時間が大幅に削減されました。これにより、従業員からは「この時間に他の仕事ができる」という声が上がるなど、現場の働き方が大きく変化しています。例えば、以前は受注データの確認に多くの時間を取られていましたが、その余裕が生まれたことで、よりクリエイティブな業務に集中できる環境が整いました。
4. 自社での設定変更が可能
取引先の追加やフォーマットの変更が発生した際も、ユーアイシステムズに連絡することなく、自社内でプロンプトを修正することで即時対応できるようになりました。この結果、外部業者への依頼コストを削減することが可能になりました。
今後の展望
アクト中食では、「Knowfa」を活用した受注処理が実用性を確認できたことを受け、他の業務への展開も検討が始まっています。ユーアイシステムズはこの取り組みに貢献し、さらなる業務自動化を進める計画です。
会社紹介
アクト中食株式会社
- - 所在地: 広島市西区草津港2丁目6-60
- - 創業年: 1911年
- - 事業内容: 食材・中食の製造・販売
ユーアイシステムズ株式会社
- - 所在地: 広島市西区商工センター1丁目12-38 2F
- - 設立年: 2007年
- - 事業内容: ITシステム導入支援・業務改善コンサルティング
ユーザックシステム株式会社
- - 所在地: 大阪市中央区瓦町1-6-10
- - 設立年: 1971年
- - 事業内容: 業務改善のためのITソリューションの開発・提供
「Knowfa」の導入により、アクト中食は業務効率化を実現し、今後もさらなる改善を目指していきます。地域のインフラとして、より多くの顧客の期待に応えていくことでしょう。