藤三が全店舗に新たな自動発注システム「sinops-CLOUD」を導入し業務効率化を実現

藤三が自動発注システム「sinops-CLOUD」を導入

広島県呉市に拠点を置く株式会社藤三が、全25店舗に自動発注サービス「sinops-CLOUD」を導入しました。この導入により業務効率の向上と食品ロスの削減が期待されています。ここでは、導入の背景やその効果について深掘りしていきます。

導入の背景

藤三は、「藤三」と「ビッグハウス」という2つのスーパーマーケットブランドを持ち、地域に根ざした店舗運営を行っています。食品の品揃えにおいては、地元食材を利用し多彩な惣菜を展開することで、地域の消費者に安価で品質の良い商品を提供しています。しかし、従来の発注業務にはいくつかの課題がありました。特に、日配品やパンなどの賞味期限が短い商品に関しては、担当者が経験に頼った手動発注を行うことが多く、急な需要変動に対応しきれないケースが多々見受けられました。

このような状況では、発注業務に膨大な時間がかかり、例えば月に約100時間もの時間を店舗ごとに費やしていました。こうした問題を解決するため、藤三は需要予測型の自動発注システム「sinops-CLOUD」を導入することを決定しました。

導入効果

「sinops-CLOUD」の採用によって、発注業務の効率化が大きく進展しました。導入後の実績によると、初めの目標である月60時間の作業時間削減を超え、実際には合計で124時間もの人時削減が達成されました。これには、発注作業での約47時間、その他の関連作業でも約77時間の削減が含まれています。さらに、AIによる需要予測が非常に高精度であるため、食品ロスの削減にも寄与しています。

具体的には、パンカテゴリでは売上が3%増、ロス率は1.3ptの削減、日配カテゴリでは売上1%増、ロス率0.3ptの削減が実現しています。また、惣菜カテゴリでは売上6%増に加え、ロス率が1.3pt下がりました。これにより藤三は販売機会を逃すことなく、無駄を削減することができています。

店舗の担当者からは、発注勧告の精度の高さや、使いやすい端末（sinops-Pad/Got）に対する好評の声も寄せられています。これにより、発注作業の根拠がわかりやすくなり、納得感が増しているとのことです。