広島の新たな飲み方「しまなみ超レモンサワー」がグッドデザイン賞を受賞

広島県尾道市の株式会社しまなみブルワリーが開発した「しまなみ超レモンサワー」が、2025年度のグッドデザイン賞を受賞しました。これは国内のマイクロブルワリーが製造するクラフトビールとして初めての快挙です。この受賞は、デザインの力を通じて新たな商品価値を認められた証拠でもあります。

受賞の背景と「しまなみ超レモンサワー」について

グッドデザイン賞は1957年に創設され、毎年優れたデザインの製品を表彰しています。受賞作の展示は2025年11月1日から5日まで、東京ミッドタウンで開催される「GOOD DESIGN EXHIBITION 2025」にて行われます。また、しまなみ超レモンサワーについては、一般的なレモンサワーとは異なり、クラフトビールの醸造技術を用いて作られた独自の飲料です。この商品はレモンの産地である尾道の特性を活かしつつ、自然な甘味やほんのりとした発酵香が楽しめるプレミアムな仕上がりを実現しています。

製品の特徴

しまなみ超レモンサワーは、クラフトビールの製造方法を応用しており、主に以下の点が特徴です：

- 通常のレモンサワーは蒸留酒と炭酸水を雑に混ぜた飲料ですが、しまなみ超レモンサワーは「ハードセルツァー」とも呼ばれる、ほぼ透明なクラフトビールをさらに加工して作られています。
- 原料には瀬戸内産のレモンを使用し、その風味がしっかりと感じられます。
- 氷を入れることによって爽快感が増し、氷なしでもレモンの酸味と甘さのバランスを楽しむことができます。二つの飲み方で異なる味わいを体験できるため、シーンに応じた飲み方が可能です。

デザインがもたらす価値

製品デザインに関して、グッドデザイン賞の審査員からは「シンプルながらも存在感のあるパッケージが目を引く」との評価を受けています。クラフトビールやRTD（Ready to Drink）の市場は競争が激しく、各商品が個性を求めて工夫を凝らしていますが、しまなみ超レモンサワーはその中でも特異な位置を獲得しました。

しまなみブルワリーの成長

株式会社しまなみブルワリーは、2021年に設立されて以来、ラガースタイルのクラフトビールの製造に力を入れています。代表の松岡風人は、実績のあるビール職人に影響され、ビール業界でのキャリアを築いてきました。彼らのクラフトビールは、職人の経験と温度管理によって生み出される新鮮さが特徴です。今後もビールを通じて広島の魅力を発信し続けていくでしょう。