広島ブランド受賞
2026-05-26 15:45:26

広島発エシカルブランド「Re:ADY B」が国際デザインアワード金賞受賞

広島県から生まれたエシカルファッションブランド『Re:ADY B(レディ ビー)』が、国際的なデザインコンペティション『London Design Awards 2026』で金賞を受賞しました。この受賞は、同ブランドの新製品『MIKOSHI Bag(ミコシ バッグ)』によるものであり、特にファッションデザイン部門での受賞は、日本企業として初の快挙です。

London Design Awardsとは


国際デザインアワード『London Design Awards』は、124カ国以上から集まる作品を対象にした、信頼性の高い賞です。運営元であるInternational Awards Associate(IAA)は、過去に10万件以上のエントリーを受け付けてきました。審査は匿名で行われ、企業の規模を問わずデザインの革新性や社会性が評価されます。

今回受賞した『MIKOSHI Bag』は、広島の伝統技術と福祉を融合させたプロダクトです。廃棄寸前の帯をアップサイクルし、就労継続支援B型事業所の職人たちによる革縫製技術を取り入れることで、これまでにない新たな価値を生み出しています。この取り組みが、伝統技術とインクルーシブなものづくりを両立させ、高く評価されました。

MIKOSHI Bagの魅力


『MIKOSHI Bag』という名前は、日本の祭りで用いられる神輿に由来しています。神輿は、仏壇や寺院装飾など、歴史的な金属加工技術によって作られてきました。このバッグは単なる持ち物を運ぶ道具でなく、その背景にある物語までをも運ぶ存在としてデザインされています。

製品の構造には、帯の幅を生かし、裁断することなくそのまま利用しています。このことで、織り柄が途切れることなく連続し、さらには装飾のない部分までもがバッグの部分として取り込まれています。この工夫によって、デザインは一層の深みをもたらし、使う人にその豊かな物語を感じさせる力が生まれています。

また、ハンドル部分は、広島の伝統を受け継ぐ職人、吉田仏壇金具製作所の五代目、吉田州伸氏が手彫りで仕上げたものです。彼は広島仏壇の手彫り彫金技術を継承する最後の職人として、持ち手には唐草模様が刻まれています。この模様は「永遠」「繁栄」「再生」を象徴しており、プロダクトにさらなる意味を与えています。

さらに、バッグの革の縁取りは、三原市の就労支援B型事業所やっさ工房の職人たちによって、一つ一つ手縫いで作り上げられています。これにより『MIKOSHI Bag』は、3つの技術が融合した唯一無二の製品となり、多様な才能が集結した意義深い作品と言えるでしょう。

Re:ADY Bのビジョン


『Re:ADY B』は、表面的なデザインだけでなく、その背後にある技術や思想、手仕事の重要性を広めることを目指しています。かつて日本の暮らしの中で大切にされてきた価値を、現代に再編集し、次世代へとつないでいくことに尽力しています。

今後も、製品づくりを通じて伝統工芸、福祉、ファッション業界の課題解決に努め、誰もがやりがいを持って働ける社会の実現を目指して進んでいきます。広島から発信されるこの活動は、エシカルファッションを次のステージへと導く大きな推進力となることでしょう。このブランドの動向から目が離せません。


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