平和をつなぐ教育
2025-08-25 11:01:39

広島とルワンダの子どもたちが描く平和の未来をつなぐ教育プロジェクト

広島とルワンダの子どもたちが描く平和の未来をつなぐ教育プロジェクト



この夏、広島とルワンダをつなぐ大規模な教育プロジェクトが実施されました。特定非営利活動法人なかよし学園が主催し、広島県三次市の教員たちとルワンダの子どもたちが共に学び合う貴重な機会となっています。2025年8月19日から24日まで、ルワンダで行われた模範授業は、日本とアフリカの文化交流を通じて、教育・文化・平和をテーマにした重要な活動です。

負の世界遺産の架け橋


ルワンダは、1994年の悲劇的なジェノサイドから31年を迎え、近年は「アフリカの奇跡」とも称される復興を遂げています。この地で行われた授業のないかよし学園のメンバーである瀬尾駿介教諭(39)や金子真代教諭(36)とともに、現地の施設や学校で模範授業を行いました。

それぞれ算数や理科の授業を通じて、日本の体験型教育を導入し、ルワンダの教員たちと生徒たちに新たな学びの機会を提供しました。特に瀬尾教諭は、つまようじやスポンジを使った授業を展開し、図形や立体の面白さを直感的に楽しんでもらいました。彼は「ルワンダ教育庁から優秀教師に認定された」と感謝の意を表しました。

一方、金子教諭は静電気を体験する楽しい授業を行い、子どもたちの苦手意識を和らげる工夫をしました。また、自校の子どもたちが作成したお菓子や玩具を現地に持参し、日本の文化を直接伝えることも実現しました。

平和を描くポスター交流


本プロジェクトでは、広島市特別支援学校の生徒たちが制作した平和ポスターを世界遺産であるキガリ・ジェノサイドメモリアルやルワンダの学校に寄贈しました。これにより、両国の子どもたちが共に描く「平和の絵」が国境を越えた交流を象徴しています。ルワンダの児童と共作した平和ポスターも日本に持ち帰り、広島市特別支援学校に贈呈する予定です。

文化と食を通じたつながり


また、なかよし学園の事務局長中村里英(42)は、広島のお好み焼きをテーマにした「お好みPEACEプロジェクト」を実施しました。このプロジェクトでは、広島の歴史を伝えながら、お好み焼きを現地の食材を使って共に作るワークショップが行われました。参加者に笑顔をもたらしながら、異文化交流を深まりました。

手洗い習慣と衛生教育


さらに、三次市立青河小学校の児童が開発した「AOGA SOAP」を用いた手洗い教育も行われました。現地の子どもたちに向けて、衛生習慣の重要性を伝え、楽しみながら手洗いを学ぶ機会を提供しました。このような取り組みは、未来の世代に向けての大切な教育の一環です。

アートと音楽で結ぶ平和


なかよし学園の一行は、ルワンダの団体「African Mirror」を訪れ、アートやスポーツを通じた教育支援活動にも参加しました。現地の子どもたちと共に、地域の文化を尊重しながら交流を図る試みが続けられています。さらに、平和をテーマにした歌やダンスを通じて、アートが人々をどのように結ぶかを体験しました。

未来への希望


なかよし学園の代表である中村雄一氏は「日本は戦後80年、ルワンダはジェノサイド後31年を迎えた。子どもたちが教育を通じて共に出会い、平和を描く姿が未来への希望である」と語っています。両国の教員や子どもたちが手を携えて進む姿は、国境を越えた友情の重要性を再確認させてくれるものでしょう。

この活動を通じて、なかよし学園は教育と文化の力で悲しみの連鎖を断ち切り、未来に希望を抱かせる取り組みを続けていく考えです。今後も、さらなる国際交流が期待されています。


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