広島への中学生平和学習派遣事業
さいたま市では、核兵器廃絶と世界平和実現に向けた取り組みとして、「広島への中学生平和学習派遣事業」を実施します。この京都の平和都市としての理念を反映した取り組みで、中学生が被爆地での体験を通じて、戦争の実相や平和の尊さを学ぶ貴重な機会となります。
1. 実施の背景と目的
広島での平和学習派遣事業は、さいたま市平和都市宣言に基づいています。宣言が制定されたのは2005年12月で、以来、様々な平和推進事業が展開されてきました。今年は特に意味深い年で、戦後80周年および宣言20周年を迎えます。この節目に、中学生10名を選抜し、広島を訪れたり様々なプログラムに参加することで、実際に現地で感じる平和の重要性を体感してもらいます。
2. 派遣日程とプログラム
日程
令和7年8月5日(火)から7日(木)までと設定されています。2泊3日の旅となります。
参加人数
市内在住の中学生10名が選ばれました。応募者の中から厳正な審査を経て選出され、合計67名の中からこの10名が代表として派遣される運びとなりました。
行程
- - 8月5日: 新幹線で東京駅から広島駅へ移動後、平和関係施設の見学が行われます。旧海軍兵学校等を訪問し、広島の歴史に触れることができます。
- - 8月6日: この日は特に重要な日となります。『令和7年平和記念式典』に参列することで、広島の歴史を生きた証人たちから直接平和のメッセージを受け取ります。さらに、『第1回全国こども平和サミット』に参加し、被爆体験の講話や詩の朗読、さまざまな団体による平和への取り組みの発表を聴くことで、広い視野での学びを得ることができます。
- - 8月7日: 最終日は、広島平和記念資料館と原爆ドームを訪れる予定です。この2つの施設は、世界遺産に登録されており、訪問することで実際の被害の実態を学ぶことができます。その後、広島駅から東京駅へ新幹線で帰ることになります。
3. 学びの成果と報告
派遣後、各生徒は実施で得た学びや平和への思いをまとめた報告資料を作成します。この資料は、市長への直接の報告や、さいたま市平和展での展示、さらには市の公式ホームページで公開される予定です。また、各生徒が通う学校でも発表や展示を行うことで、学びを地域に還元していく流れとなっています。
4. お問い合わせ
本事業に関するお問い合わせは、さいたま市総務課(048-829-1083)までお願いします。また、さいたま市公式LINEでは、登録者に合わせた最新情報を配信していますので、その活用もおすすめです。