青山商事、佐賀県武雄市との初の防災連携協定締結
青山商事株式会社は、佐賀県武雄市と防災に関する連携協定を結びました。この協定は、同社にとって佐賀県内初の試みであり、地域に根ざした持続可能な防災活動の一環として位置づけられています。締結式は2023年8月27日に武雄市役所で開催され、地域を守るための重要な一歩として注目されました。
防災毛布の寄贈
協定の締結に際し、青山商事は防災毛布100枚を武雄市に寄贈しました。この防災毛布は、同社がリサイクルした材料を用いて製作されたもので、災害時に避難所での生活を快適にするための重要な資源です。2023年から2024年にかけて、武雄市にはさらに100枚ずつ寄贈される予定です。
協定の内容
新たに結ばれた連携協定には、以下のようなポイントが盛り込まれています。
1.
防災物資の提供:災害発生時に必要となる毛布や衣類などの供給。
2.
今後の協議:協定締結後にも、両者が協議し具体的な支援策を策定していくこと。
この協定に基づき、青山商事は武雄市の防災力を向上させるための支援を行い、地域の安全に寄与することを目指しています。
サステナビリティへの取り組み
青山商事は、環境に配慮したサステナブルな企業活動にも力を入れています。2018年からはスーツなどの使用済み衣類の回収を開始し、それをリサイクルして防災毛布を製作しています。この取り組みは、全国的な自然災害の増加を受けて始まり、現在では全国47都道府県で展開されています。
リサイクル工程の詳細
青山商事が展開するリサイクルの流れは、以下のようになります。
- - 回収された衣類の裁断: 店頭で回収した服が工場で裁断され、リサイクルのための素材に加工されます。
- - 綿状への加工: 裁断された衣類はガーネット反毛機で綿状に変えられます。この原料は、ポリエステルと混合されて糸の元が作られます。
- - 糸の製作: 糸が専用機械で撚りをかけられ、紡績されて反物が作られます。
- - 洗浄と仕上げ: 高温で洗浄された後、毛布として完成させるための起毛と端仕上げが行われます。
これにより、約99%の衣類が再利用されており、今年度までに2700枚以上の防災毛布が寄贈されています。
地域課題の解決と展望
青山商事は、武雄市との協定を通じて、地域住民と連携しながら防災対策を進めていきます。この取り組みは、地域課題の解決だけでなく、持続可能な社会の実現にも大きく寄与するものと期待されています。
また、青山商事は、衣類の回収量に応じて森林保全団体「more trees」に寄付を行うなど、環境への配慮も怠っていません。これにより、社会全体のサステナビリティの向上を図っています。
まとめ
このように、青山商事と武雄市との防災連携は、地域社会の安全や防災力を高めるための重要なステップです。今後、この取り組みが多くの地域で模範となり、持続可能な社会の実現につながることが期待されます。