広島で営まれるキース・ヘリングの平和の願いを描こう！特別イベントの詳細

広島で開催される特別イベント「キース・ヘリングと平和をえがこう」

2025年11月28日から30日、広島市のひろしまゲートパークで行われる「キース・ヘリングと平和をえがこう」という特別イベントが注目を集めています。このイベントは、平和文化月間に合わせて開催され、アーティストキース・ヘリングが1988年に広島を訪れた際の願いを次の世代に伝えることを目的としています。

ヘリングと広島の深い縁

キース・ヘリング（1958-1990）は、アメリカのアーティストであり、平和や人権をテーマにしたメッセージを作品に込めていました。彼の広島訪問は、被爆者支援のためのチャリティコンサート「HIROSHIMA ’88」がきっかけでした。このイベントでは、彼が制作したメインビジュアルがイベントの象徴となり、広島を訪れた際には、現地での壁画制作を計画しました。残念ながら、彼はその1年半後、エイズの合併症により若くしてこの世を去りました。今回のイベントでは、彼の訪問の足跡を辿り、彼がどのような思いを抱いて広島に愛を持って接したのかを展示を通じて紹介します。

ワークショップ「つがいの鳩」を描こう！

イベントの一環として、参加者は「つがいの鳩」を描くワークショップに参加することができます。ヘリングが描いた「つがい」は、平和の象徴です。18歳以下の子どもたちが参加し、それぞれの想いを込めて大きなキャンバスに鳩を描くことで、参加者は「平和」というテーマについて考える機会を得ます。これは単なるアート作成ではなく、心を通わせる大切な時間でもあります。

無料でワークブックを配布！

ワークショップに参加した15歳以下の子どもたちには、昨年刊行されたワークブック『キース・ヘリングと平和をえがこう』が無料で配布されます。このワークブックは、ヘリングのメッセージを深掘りし、「見て」「調べて」「考える」ことで平和を考えさせる内容になっています。子どもたちにとって、自身の手で「平和」を考える貴重な機会になることでしょう。この取り組みは、「自由」と「平和」を求め続けたヘリングの意志を引き継ぐものです。