広島から平和を発信!ピースマッチの意義と感動の瞬間
2019年に始まった「ピースマッチ」は、広島と長崎のサッカー界から平和のメッセージを発信するイベントです。この取り組みはデンマークスポーツブランドのhummel(ヒュンメル)がエキップメントパートナーとして支えており、今年もエディオンピースウイング広島で『HiFA 平和祈念2025 Balcom BMW PEACE MATCH』が開催されました。
平和のメッセージを伝えるために
8月7日、広島市で行われたこの試合には、日本代表監督の森保一氏や、日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長が出席。両者はサッカーが単なる競技に留まらず、相互尊重を促す素晴らしい手段であることを強調しました。森保監督は、「対戦相手も敵とは考えず、仲間として尊重すべき」と語り、宮本会長も「争いのない世界を目指すために、サッカーから平和を発信していきたい」と強い意志を示しました。
地元中学生の平和宣言
試合前のセレモニーでは、地元の中学生が平和宣言を行い、その場に集まった人々に深い感動を与えました。広島市立戸坂中学校の生徒は、「平和を守るために、今何ができるかを考えることが重要」と発言し、続けて二川さんが「想いが集まることで、戦争を止める力になる」と、過去の平和活動を振り返りました。
ピースユニフォームの思い
今年製作されたピースユニフォームは「PEACE ∞ FOREVER」をテーマに、柔らかなタッチのイラストで平和の象徴を表現。ヒュンメルはこのユニフォームを通じて、選手たちだけでなく、サッカーを通じて関わる全ての人々に平和への想いを広めることを目指しています。
広島県サッカー協会の宗政潤一郎会長は、このピースマッチの重要性を認識し、平和への取り組みを継続する意義を強調。「選手たちには、一生懸命プレーし、平和への感謝を忘れずにいてほしい」と語りました。
さらなる平和を目指して
試合は、広島県のU-15代表と長崎県のU-15代表の対戦が行われ、広島代表が6-2で勝利。前半にはハットトリックを記録した選手もいるなど、熱気あふれる試合となりました。高島選手はピッチでのプレーを通じて、「戦争がなく、皆が幸せでいられることが大切」との思いを語りました。
末吉成仁長崎県サッカー協会専務理事は、両県が平和の言葉を世界に広めていく先導役であるべきとし、そのためには根気よく活動を続ける重要性を訴えました。彼は「微力だけど無力じゃない」と、自らの取り組みの意味を胸に語りました。
未来に向けての課題
2015年から続くこの平和祈念ユニフォームの背後には、被爆者の健康手帳を持った人々が減少している現実もあります。今後、被爆の実相や平和のメッセージをどのように後世に伝えていくかが課題となります。ヒュンメルはこのピースマッチを核に、スポーツを通じた平和の発信を続けていくことを決意しています。
hummelは、スポーツを通じて「CHANGE THE WORLD THROUGH SPORT(スポーツによって世界を変える)」という理念を掲げ、100年以上の歴史を持つブランドです。サッカーを通じた平和のメッセージが、未来の世代へと受け継がれていくことを願っています。